最近よく聞くし、なんとなく必要だと思いながらも今更ながらよくわからないワードなので調べてみました。まずはググってみます。
まず出てくるのは
社会的処方研究所 - プラスケア元住吉・武蔵新城・新丸子・武蔵小杉
ここですね。
暮らしの保健室などを展開しています。
診察室で医師が患者に社会とのつながりを処方する
だから社会的処方。
うーむわかったようなわからないような。
何で医者がそんなことしなきゃならない?って思ったりして。
もともとはsocial prescribingというイギリスの国家サービスがもとになっています。
学会の見解はどうでしょう。
国内外の動向|健康格差に対する見解と行動指針|一般社団法人 プライマリ・ケア連合学会 Japan Primary Care Association
健康格差に対する臨床現場での取り組みとして「社会的処方」が注目されている.社会的処方とは,医師が,医療と地域社会で活動する行政機関やサービス事業者,福祉系のNPOといった多様な組織との連携を進め,患者の社会的なリスクに対して地域全体で対応することで,ケアの質の向上と患者の健康アウトカムの改善を達成するものである.
医師が多様な組織と連携を進める、健康アウトカムの改善を達成…ああマジックワード。わからなくなった。
実際に医師の中でも子ども食堂に関わって運営をしている先生や、ホームレス支援などを定期的にはされている先生はいる。私が所属していた民医連生協系にそういう先生が多く、SDHに取り組む時期も相当早かった。病院自体で取り組むところも出てきている。
しかし、普段の診療の中で、外来、訪問、予防という業務の中にこれらを取り込んでいくのは難しいと思っている。医師がその必要性を理解することは当然だけれど、全てを行うことは無理ではないか。ほかの誰かに助けを求め、時間を取ってもらうことがないと進まないのではないか。家庭医、総合〜という人はなんでも自分でやりたがる傾向を見られる。それらはいいことに見えるが、実は任せられない病の症状で、自分もその傾向が強い。人にうまく頼めることが社会的処方の第一歩になるかも。
以前より気になっている社会的企業にイギリスのイーストエンドにあるブロムリーバイボウという場所がある。診療所もあるが、ボランティアセンターやガーデンやハローワークみたいなものも集まっている。そういう場所が普通に民間であれば結構いいんじゃないかなあ。うまく人に溶け込んでいければ。
以下のリンクにくわしいです。
C-STEPおおさか人材雇用開発人権センター : 各種事業関連資料 視察報告:ブロムリーバイボウセンター
民医連生協もそういう趣旨で建てられた病院、診療所が多いので、ほぼ似ているといえばそうです。もう少しそれが広がるといいのでしょうね。
ではー。