まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

家庭医療病棟

アルコール依存で専門病院に行っていた患者が帰ってきた。
病院を脱走して、うちで倒れそうになっているところで救急車を呼び、
またこの病院を指定してくる。
酒を飲んだらもう来ちゃ駄目だよーっていったはず、
それなのに、もう診ないよっていっても駄目、
救急車は運んでくる。
たらい回しというよりやっかいものはだれも診たくない。


また、来たかって思うが、ほかにいくところもないんだろう。
はやく専門病院に返そうか。
生活保護も切られて、扶助も受けられない。
これじゃあ「死ね」って言われてるようなもんだろう。


こういうことをやり始めると、もう総合内科ではない。
総合診療でもないから、やっぱり家庭医療病棟か。
そういうなら社会的問題を扱う病棟か。
精神科?でもない。


病気だけを診ず、人を診よ。
とはいうけれど、病棟の疲弊は日々すすんで行く。