まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

ソロ在宅医ののエコ

私の訪問診療はどうやらエコである。

 

雇われの訪問診療をしているとき、往診車で看護師さんと運転手さんと3人で町内をぐるぐる回ることに疑問を持った。

これなら自転車の方が早い。

ついでに言うと、運転手さんの運転が怖くて仕方がなかった。すごくうまい方をいるのだが、大体は定年過ぎたシニア暴走列車のこと多く、昔は運転得意だったという方が多い。

できたら自分で運転したかったが、事故に遭ったら困るということでそれは禁止されていた。

 

なので、今は自転車を使っている。

都内の密集した住宅地で診療しているので、駐車場にも困るから、ひょいと止められる自転車が一番いい。

まあ、雨の日は困るが、カッパを着ようと覚悟するかどうかだ。台風の日は日時を変えることもいいかと思う。

 

いつのまにか、多分だが、訪問診療は効率化が求められている。たくさんみないとペイしない。つまり人件費が出ない。

一人で行って危なくないのかと言われるが、危ない家には行かない。

たまに看護師さんと行くとそのありがたみがよくわかる。多分患者さんもほっとするのか、医者だけだとリラックスできないのかも。

 

自転車はもう4年だけれど、まだ壊れない。

もうちょっと点検した方がいいとは思いつつ後回しになっている。

早めに直してやりたいのだが、いい自転車屋がない。

まずはそれを見つけなくちゃならない。

 

大手の在宅に勝てるところはほとんどないが、エコだけは。

人力でがんばっているところは認めてほしい。