まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

家庭医開業医の休日

在宅系開業医の一番嫌なところは休みがないことだ。

ソロだと誰にも振れないし助けてくれない。

よくあるのは、地域の医師会の先生に休みを代わってもらう方法だけれど、私のところはいなかった。そもそもそこまでの助け合いをするような雰囲気は今の医師会にはないので、期待できない。

次に考えるのはバイトを頼む方法だと思うが、まだ頼んだことはない。聞く限りでは、大学の当直バイトのようなので、いわゆる在宅のスキルは期待できない。呼ばれたら行って処置する、それだけ。たまたまいい先生ならラッキーだけど。これじゃあ質が保てないというので、事務や看護師がお目付けとして同行するパターンが増えている。雇われの診療所でも必ず看護師がついてきたがあれも質担保の苦肉の策だったのかもしれない。

私らは一応家庭医で、多分同じ専門であれば、患者とのコミュニケーションにも気を使うだろうし、その場限りの診療はしないであろうと思うので、仲間内で当番を回せばいいだろうなと思う。グループ診療ならそれは問題なくできる。それなりに医師ごとの違いはあるだろうが、翌日などにフィードバックできる環境もある。

なら、強化型を組んだらいいだろうというかもしれないが、それも結構ハードルが高い。それができるようならソロではやっていない。一人でできる人数を時々助け合うような体制を好むのだ。
 
実はこの話には結論がない。まだ大した名案はないのだけど、思いついたのがワーケーションの考え方を応用すれば、代診が確保できないだろうかということだ。東日本大震災の時に現地支援に行ったけれど、自分の診療所には当日米国にいた家庭医がバックアップに入ってくれていた。例えば、沖縄に1週間滞在したいとしたら、沖縄のDr.にお願いして東京に来てもらい診療もしくは待機してもらう。どんだけ払えばできるかはわからないけれど、不可能ではないと思う。これは同じように僻地支援にも可能な話だと思っている。


三連休といっても戻ってこられるところにしか行ない開業医は結構辛い。でも、昔、京都に研修行っていた時には隣の駅に行くのも病棟に行っていく必要があったからそれに比べれば全然いい。まあ色々考えよう。